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2013年7月30日(火)

カンボジア野党大幅増

総選挙 不正調査求める

与党は過半数維持

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 【プノンペン=面川誠】カンボジア下院(定数123、任期5年)の総選挙は28日、投開票され、野党・カンボジア救国党が29議席から55議席へと大きく議席を増やしました。首都プノンペンをはじめ都市部で第1党に躍進。与党・人民党は単独過半数を維持したものの、90議席から68議席へと後退しました。


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(写真)記者会見で選挙過程の調査委員会設置を求めるサム・レンシー氏(中央)=29日、プノンペン(面川誠撮影)

 救国党のサム・レンシー党首は29日の記者会見で、120万〜130万人の有権者が名簿から漏れ投票できなかったと主張。「多くの不正があった。救国党、人民党、選挙管理委員会、国内・国際非政府組織(NGO)、国連の各代表からなる委員会を設置して選挙過程を調査し、不正が深刻ならば再選挙を実施すべきだ」と要求しました。

 ただ、「国民の期待に応える政治をしなければならない。獲得した55議席は放棄しない」と述べ、登院拒否などの手段は取らないことを明らかにしました。

 一方、人民党は「国の発展のために引き続き奮闘する」との声明を発表。人民党幹部のキュー・カナリット情報相(政府報道担当)は、救国党が選挙戦で教育費引き下げを公約し、カンボジア政府とベトナムの親密な関係を非難したことを念頭に、「野党は若者に取り入り、民族主義を悪用した」と批判しました。


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