2013年7月26日(金)
高校生への陸自宿泊訓練計画
党都議団 「都教委は中止を」
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東京都教育委員会が陸上自衛隊駐屯地で都立高校生の宿泊防災訓練を秘密裏に計画していた問題で、日本共産党都議団(吉田信夫団長、17人)は25日、都教委に訓練を中止するよう緊急に申し入れました。
計画は、26日から陸上自衛隊朝霞駐屯地(練馬区ほか)を会場に、都立田無工業高校(西東京市)の生徒29人を対象に2泊3日の予定で行うもの。24日、党都議団の問い合わせに都教委が明らかにしました。訓練は非公開です。
申し入れには大山とも子党都議団幹事長ら8人が出席。
計画について▽自衛隊の本業は軍事行動であり、石原前知事の発言に端を発する同訓練の狙いは防災教育と言えない▽初期防災が目的でない自衛隊との訓練は、防災教育にふさわしくない▽計画を秘密裏に進め、訓練を非公開とするなど手続き上も問題―とし、自衛隊と連携した訓練をやめるよう求めました。
応対した比留間英人都教育長は、訓練の「情報を公開しなかったことはおわびする」としたものの、自衛隊との連携については「さまざまな組織の活動に触れることは、子どもたちの防災意識を高める上で大切」と述べました。
各都議は「なぜ装甲車や武器が間近な駐屯地で訓練する必要があるのか」「保護者や住民が不安になっている」「防災教育としても、地域の防災で必要な知識は自衛隊では得られない」と話しました。