2013年7月25日(木)
高校生に陸自宿泊訓練
都立の工業校 都教委が計画
「防災」の名目
東京都教育委員会が、都立田無工業高校(西東京市)の高校生を対象に、26日から2泊3日の予定で陸上自衛隊朝霞駐屯地(練馬区ほか)を会場に、「宿泊防災訓練」を実施する計画が24日、明らかになりました。日本共産党都議団の問い合わせに、都教委が明らかにしました。
宿泊防災訓練は、防災教育推進校に指定された15校で2泊3日の日程で実施します。消防学校や日赤などでの訓練が中心ですが、田無工業高校は陸上自衛隊朝霞駐屯地で実施する予定です。
訓練は「特別活動」の授業に位置付け、自衛隊員がロープを使った救助方法や担架づくりや応急措置などを教えるとしています。
都教委は2012年2月に発表した都立高校改革推進計画で、社会貢献意識の育成などの名目で自衛隊との連携を打ち出しました。自衛隊施設に都立高校生を1週間派遣する宿泊訓練の受け入れなどを要請。同年4月に都立八潮高校(品川区)内で実施した宿泊防災訓練には、同校の3年生を対象に、自衛隊東京地方協力本部から派遣された自衛官が指導して実施。12年度中に同校をはじめ4校で自衛隊と連携した訓練が実施されました。日本共産党東京都議団は、防災訓練は軍事を本業とする自衛隊との連携ではなく、災害救助を本業とする消防庁の協力を得て行うべきだと主張しています。