2013年7月22日(月)
医療に悪影響、交渉国懸念
第18回TPP NGOが共同会見
【コタキナバル=面川誠】環太平洋連携協定(TPP)交渉でベトナムなどが、知的財産権保護強化を理由に製薬会社の特許と情報保護の権利が強まった場合、安価な医薬品の入手が困難になるとの懸念を示しています。
マレーシアのコタキナバルで開かれている第18回交渉は20日、各国首席交渉官による利害関係団体への説明会を開催。説明会の後開かれたNGO共同記者会見で、米国NGO代表は「ベトナムの交渉官は(特許切れで安価な)ジェネリック薬品の価格高騰の恐れについて、『われわれも重要な問題だと思っている』と懸念を表明した」と述べました。
NGO代表らによると、米国のワイゼル首席交渉官は「ジェネリック薬品の普及と新薬の知的財産権という二つの問題の間で、絶妙なバランスを見いだそうと努力している」と釈明しました。
NGO共同記者会見に参加した元日本医師会長でTPPを考える国民会議代表世話人の原中勝征氏は、「TPP交渉は金もうけが人の命より大事になっている」と述べ、「米国はなぜアジアにだけ、こういうことを強要するのか」と批判しました。
マレーシア労働組合会議の活動家は「なぜマレーシア政府がTPP交渉に参加し続けるのか理解できない」と首をかしげていました。