2013年7月22日(月)
きょうの潮流
きょうは土用の丑(うし)の日。品薄高騰がいわれるなか、スーパーにはウナギのかば焼きがずらり。江戸時代、蘭学者の平賀源内が売れないウナギ屋に相談され、「本日丑の日」と張り紙したところ、飛ぶように売れたことがきっかけだとか▼話の真偽はともかく、日本には暑い盛りに夏ばてしないようにと、精のつくものを食べる習慣が昔からありました。ウナギをはじめ、土用シジミや餅、卵。「土用の食い養生」です▼盛りといえば、あすは大(たい)暑(しょ)。一年で最も暑さ厳しいころです。しかし、すでに酷暑を受けた身には季節のズレを感じます。今月6日の梅雨明け以降、都内の熱中症死亡者は60人以上。病院に運ばれた人も全国で1万3千人をこえ、前年同期の約5倍増です▼命をおびやかす暑さの一方で、山形や西伊豆はすさまじい集中豪雨に見舞われました。最近の雨の降り方は、まるで亜熱帯のスコールのよう。近年は世界中で気候変動がはげしく、もはや異常といえない状況です▼すべての原因を温暖化に求めるわけではありませんが、地球の絶妙なバランスが崩れ始めているのはたしかでしょう。ところが、世界がその対策を加速させようとしているときに日本の政府は逆走。目標を放棄し、京都議定書からの離脱を表明しています▼いまだに原発にしがみつき、温暖化対策も後退させている安倍・自公政権。地球を守るためにも、脱原発、自然エネルギーへの転換を求めるたたかいはつづきます。奇跡の星を、次の世代に引き継ぐためにも。