2013年7月19日(金)
ワタミ、系列老人ホームに
有権者名簿提出を要求
創業者・渡辺自民候補の選挙支援 半ば強制
自民党の参院比例候補、渡辺美樹氏が創業した大手居酒屋チェーン「ワタミ」のグループ会社「ワタミの介護」(清水邦晃社長)が、系列の老人ホームに有権者名簿の提出を求め、従業員に渡辺氏への選挙支援を半ば強制していることが18日、関係者の証言でわかりました。
ワタミの関係者の男性によると、東日本にある系列の老人ホームでは、先週から従業員に「わたなべ美樹サポーターのご案内」などの文書とともに、有権者の名前や住所、電話番号、紹介者名を書き込むカードが配られました。関係者の男性は「ホームの管理職が『強制ではないよ』と説明するが、書かずにいると『なんで書かないの?』と説明を求められる。ほぼ強制だ」といいます。
さらに今週に入ると、会社から「この日までに名前を出すように」と指示があり、「どこのホームは●百件、こっちのホームは▲百件」などと、有権者の紹介件数を各ホーム間で競わされているといいます。
男性は「休日であっても研修や職員会議に出なければならず、2週間連続勤務はざらにある。立候補表明後の渡辺氏からのビデオメッセージで感想文を義務付けられたり、研修で幹部が支持を訴えたり、会社全体が参院選でぴりぴりしている。こんなことは、やめて、働きやすい職場づくりを考えてほしい」と批判します。