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2013年7月18日(木)

もんじゅ破砕帯調査

規制委 活断層なら廃炉も

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 原子炉建屋直下を走る破砕帯(断層)が活断層である可能性が指摘されている日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の現地調査を、原子力規制委員会の専門家チームが17日から始めました。18日まで2日間の予定。初日の調査を終えた規制委の島崎邦彦委員長代理は「破砕帯について新たな知見が得られた」としながら、追加の調査が必要としました。

 規制委の活断層調査は、関西電力大飯原発(福井県おおい町)などに続いて4カ所目。活断層の可能性が否定できなければ、もんじゅは廃炉を迫られることになり、核燃料サイクル政策にも大きな影響を与えます。

 もんじゅの原子炉建屋の直下には8本の破砕帯(断層)があり、敷地の西500メートルにある長さ約15キロメートルの活断層「白(しら)木(き)―丹生(にゅう)断層」と連動して動くかどうかが問題になっています。また、敷地の南東方向にある線状地形(L―2リニアメント)が、もんじゅの敷地に延びている可能性も指摘されています。

 原子力機構は4月、破砕帯のなかで最長の70メートルのa破砕帯の延長方向で確認された破砕帯の性状などから、白木―丹生断層に伴って動くことはないとする報告書を規制委に提出しています。


 もんじゅ 研究用の高速増殖炉で出力は28万キロワット。通常の原発は核燃料を水で冷やしますが、高速増殖炉は金属ナトリウムで冷却します。水と違って中性子を減速させない性質を利用して、消費した以上のプルトニウムを生み出すとされます。一方で、ナトリウムは空気に触れると燃えるなど取り扱いが困難です。技術的な問題などから多くの国は高速増殖炉の開発を中止しています。もんじゅは初臨界翌年の1995年、ナトリウム漏れ・火災事故を起こしました。


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