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2013年7月15日(月)

前大統領訴追の動き

エジプト 米独釈放要求の中

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【カイロ=小泉大介】軍により解任され、現在も治安当局の拘束下にあるエジプトのモルシ前大統領に訴追の可能性があることが13日に判明しました。同氏の大統領復職を求めるイスラム主義組織・ムスリム同胞団のさらなる反発は必至です。米独などがモルシ氏釈放を求める中、国際社会との関係でも注目が集まっています。

 モルシ前大統領は3日の解任前後に「身の安全」を理由に拘束され、一時は共和国防衛隊本部で“軟禁状態”にあったとされます。しかし現在の居所については「安全な場所で保護されている」(当局)という以外は不明です。

 このような状況下、ロイター通信は13日、検察当局がモルシ氏の訴追を求める国民の告発について検討を加えている最中だと伝えました。

 告発の理由はモルシ氏が反対派デモ隊の殺害を扇動したり、エジプト経済に損害を与えたというものですが、検察が訴追前に告発内容を明らかにするのは異例です。告発は妥当だと判断すれば、捜査を開始する見込みです。

 モルシ前大統領の身柄については、ドイツ政府が12日に「同氏に科されている制限が解除されることを求める」と表明。米政府も同日、ドイツの立場に同意する意思を示すとともに、エジプト治安当局がこの間ムスリム同胞団幹部の逮捕をすすめていることについて、「政治的動機にもとづいている」と懸念を示していました。


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