2013年7月13日(土)
激戦参院選 選挙区の様相 京都(改選数2)
憲法守る共産党・倉林候補
ウルトラ改憲派 自民・民主と対決
9年ぶり議席奪還へ大激戦
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「弱いものいじめときっぱり対決、これが私の信条です」―。京都の街に日本共産党の倉林明子選挙区候補(新)の凛(りん)とした訴えが響きます。
京都選挙区(改選数2)は、9年ぶりの党議席奪還をめざす倉林候補が、自民、民主、維新、みんななどの候補と、7人で2議席を争う大激戦です。
「自共対決」鮮明
選挙戦を通じて、比例でも選挙区でも「自共対決」の構図が鮮明になっています。
憲法をめぐって自民党現職の西田昌司候補は、「戦後のタブーに挑戦する」と改憲を争点として前面に押し出しています。
民主党の北神圭朗候補は、選挙戦が始まると自民党との“対決”ポーズをとっていますが、公示前の候補者討論で「国のために死ぬという愛国心をどう教育するか」(「朝日」6月18日付)と主張。自民候補同様のウルトラ改憲派です。
倉林候補は「米軍基地は京都にいらない。憲法守れ、平和が一番」と訴え。自民党やその補完勢力の姿勢を厳しく批判しています。
消費税増税の問題でも自民、民主、維新の候補は増税推進の立場。きっぱり反対は倉林候補だけです。
「増税頭にきた」
看護師出身の府議、市議として19年、府民の命と暮らしを守るために奮闘してきた倉林候補。憲法擁護や消費税増税ストップ、原発ゼロ、ブラック企業根絶、社会保障充実などの政策を掲げて共感を広げています。
消費税増税で大打撃を受ける小売業では、「増税には頭にきている。増税反対のノボリを貸してほしい。店で宣伝して、共産党を応援する」(京都市内の理髪店主)などと期待の声が。商店街としての支持・推薦も次々と寄せられ、大きな変化が生まれています。
憲法改悪の動きにたいしても「前回の選挙は民主を支持したが、超タカ派候補を出すなんて失望した。共産党と倉林さんにがんばってほしい」という声が高まっています。
こうしたなか危機感を強める民主党・北神陣営は、「何でも反対の党ではダメ」などと候補者を先頭に共産党攻撃を強めています。さらに民主党市議から「共産党を落とすために票を回して」と頼まれたことを、自民党府議が演説会で暴露。“対決”ポーズの実態が露呈しています。
選挙区候補を擁立していない公明党は、比例票獲得に必死です。選挙区は自民候補推薦ですが、「最終盤で票がどう動くのか」(マスコミ関係者)と注目されています。
共産党京都府委員会は「“京都燃ゆ”をつくりだす14日の志位委員長の街頭演説を成功させ、宣伝と対話・支持拡大の大波をおこしていきます。『自共対決』を前面に、京都で比例30万票、改選数2の選挙区での議席獲得をなんとしても実現したい」と決意を表明しています。