2013年7月12日(金)
激戦参院選 選挙区の様相 大阪(改選数4)
15年ぶり議席へ大激戦
たつみ候補 自民と対決、維新に痛打
庶民の街から「増税反対」
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改選定数が一つ増えた参院大阪選挙区は、4議席を主要6党の候補らが争う大激戦です。15年ぶりの議席獲得の可能性が報じられている日本共産党は、たつみコータロー候補を先頭に自らの猛奮闘で必ず勝利をつかもうと全力を挙げています。
「自民党と対決、維新に痛打、抜本的対案を示す」構えで論戦を繰り広げてきた日本共産党のたつみ氏に、いま府民の熱い期待が広がりつつあります。
所得奪う「毒矢」
自民党は大阪でもアベノミクスを前面に出し「われわれに多数をいただければ必要な法案は一つ残らず通す」(甘利明経済再生担当相)などと宣言。中曽根康弘氏元秘書の選挙区候補が「なによりも憲法改正」と平和憲法改悪を訴えています。
たつみ氏は、アベノミクスには国民から所得を奪う「毒矢」しかないと告発。大企業の内部留保活用を主張し「消費税増税の影響が一番大きい庶民と商売人の街、大阪から中止・撤回を迫る日本共産党を伸ばしてほしい」と訴えています。憲法でも「日本が戦後、米国の身勝手な戦争に一緒に出かけて銃を構えずに済んだのは9条のおかげだ」と、9条を生かした平和外交を堂々と主張しています。
民主党陣営は「暮らしを守る力になる」と宣伝していますが「消費税増税は誰が手をつけたのか。社会保障改悪もTPP(環太平洋連携協定)交渉参加も、辺野古への新基地建設も、原発の再稼働・輸出も、みんな民主党政権が自民党政治を受け継いで手をつけたものです」(7日、日本共産党の市田忠義書記局長)。他の主要政党の候補も改憲やTPP参加にそろって賛成する中で「『反自民』の受け皿として勢いに乗る共産党」(「産経」10日付夕刊)のたつみ氏に注目が集まっています。
オスプレイ帰れ
「慰安婦」暴言で世界中から批判を浴びた日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は傲慢(ごうまん)にも選挙区候補の「トップ当選」を要求。維新は戦力を集中していますが、地元大阪でも影響力の低下は必至です。維新とたもとを分かったはずのみんなの党は、公示2日前に候補者を差し替え、元維新政治塾生を擁立するというお粗末さです。
橋下氏は自分が勝手に提案した米軍機オスプレイ訓練の八尾空港での受け入れ構想について7日、「普天間も同じような住宅地。『八尾は無理』はダメ」と言い放ちました。
たつみ氏は「沖縄配備自体が間違い。危険なオスプレイはアメリカに帰れ、の声をあげよう」「維新の横暴の一番の犠牲者となってきた大阪から、維新と正面から対決する日本共産党を躍進させて決着をつけよう」と訴えています。