2013年7月11日(木)
命脅かす政治 参院選で問う
「困っちゃう人々」官邸前行動
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貧困問題に取り組む人たちでつくる「このまますすむと困っちゃう人々の会」は10日、東京・千代田区の首相官邸前で社会保障の切り捨て反対を訴える20回目のスタンディングアクションを行いました。
参加者は「当事者の声を聞け」などのメッセージボードや横断幕をかかげ、「生活保護改悪関連法案を完全に廃案に!」と声を上げました。
自立生活サポートセンター・もやいの稲葉剛代表理事は、「生活保護削減の動きは社会保障全体が削減される先駆け」と指摘。来月から始まる生活保護基準引き下げに対し全国で不服審査請求を起こしていく決意をのべ、「命や暮らしをおびやかす政治でいいのか、参院選で問いたい」と話しました。
年金と生活保護を利用する東京都大田区在住の男性(63)は「今の政策は貧乏人は長生きするなというようなもの。参院選は弱者の味方を見極めたい」と言います。
葛飾区在住の男性(37)も生活保護を利用しています。「受給者はほんのちょっとの削減でも生活にもろに響きます。電気料金も小麦粉も上がり、10月からは乳製品も値上がりする。生活保護改悪は、憲法が保障する健康的で文化的な生活をする権利を踏みにじっている」