2013年7月4日(木)
TPP 全産業10.5兆円減
BS番組 宮本議員が指摘
日本共産党の宮本岳志衆院議員は2日放送のBS番組「INsideOUT」(インサイドアウト)に出演し、TPP(環太平洋連携協定)交渉参加について各党と討論しました。
番組冒頭、各党代表が立場を表明。宮本氏は「TPPは亡国への道」と書いたフリップを掲げ、「断固反対だ」と述べました。
宮本氏は、TPPに参加すれば、政府の試算でみても農業生産額で3兆円の減、食料自給率は27%まで低下し、全産業で10・5兆円の減収、就業者の減少は190万2000人という数字を紹介。混合診療や医療の株式会社の参入、公共事業の地元発注優先の雇用原則の撤廃、国の安全基準や自動車排ガス規制の大幅緩和など次々と非関税障壁が撤廃されると指摘し、「日本国民の利益も台無しにされる」と述べました。
さらに宮本氏は「自民党は昨年の総選挙でTPP断固反対、ウソつかないとポスターを張って選挙をした。公約違反は許されないと思う。最初にTPP交渉参加と言いだしたのは民主党ですからその責任も重い」と批判しました。
自民党の木原誠二衆院議員は「7月24日にマレーシアでのTPP交渉に参加させていただくことになっている」と参加への意欲を見せました。
宮本氏は、アジアの主要国が参加しないことやアメリカ国民の78%がTPPに反対しているとの調査を示し、各国国民に情報が知らされないまま、徹底した秘密主義で交渉を進めていることを批判しました。