2013年7月3日(水)
最低賃金1000円超を
春闘共闘が行動
中央最賃審開く厚生労働省前
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全国の最低賃金額の目安を答申する中央最低賃金審議会が2日、開かれました。全労連などでつくる国民春闘共闘委員会は、最低賃金1000円以上の実現と、全国一律最低賃金制の確立を求めて、審議会が開かれた厚生労働省前で緊急要求行動を実施。最低賃金の引き上げを求めるティッシュビラを配布するなどしてアピールしました。
マイクを握って訴えた日本医労連の代表は、非正規雇用の看護師では時給1100円前後、フルタイムでも月14万円に満たないと告発。東京自治労連の代表は、自治体で働く非常勤職員は賃金が低く、仕事が終わってから飲食店でアルバイトしている人もいると語りました。パート・臨時連絡会の代表は、千葉では最低賃金の時給は756円で月額にすれば12万円で、ここから税金、社会保険料が引かれると語り、全国一律最低賃金制の確立を求めました。
最低賃金は、法律で賃金の最低額を決めるもので、これを下回る賃金は許されません。現在、全国平均は749円。最低の額になっている島根、高知の652円に対して、最高の東京では850円と、約200円の地域格差があります。また、最低賃金が生活保護水準を下回る「逆転現象」は、6都道府県あります。
中央最賃審が引き上げ額の目安を示し、都道府県最賃審に諮られて最賃額が決定されます。