2013年7月3日(水)
自民の狙い「海外での戦争」
宮本議員 改憲問題で指摘
BS番組
日本共産党の宮本岳志衆院議員は1日放映のBS番組「INsideOUT」(インサイドアウト)に出演し、憲法発議要件(96条)の緩和を狙う自民、維新らの代表と意見をたたかわせました。
番組冒頭、各党代表が憲法改正についての立場を表明。改憲の発議要件を3分の2から2分の1にし、改憲のハードルを下げることを狙う自民、維新の各党は、「自衛隊は今の憲法では違憲になってしまう。96条で(国民に改憲の意思を)はかりたい」(維新・中田宏衆院議員)などと述べ、96条改憲を突破口にする姿勢を鮮明にしました。
宮本氏は「安倍政権の改憲への暴走と対決 憲法守り、生かす政治を」とのフリップを掲げ、「改憲条件を過半数に引き下げると一般の法律と変わらないことになる」と指摘。同時に「96条を変えて、憲法のどこを変えたいのか」と述べ、「自民党の狙いは憲法9条を改悪し、海外で戦争を可能にすることだ」と批判しました。
これに対し自民党の木原誠二衆院議員は、「(改定要件緩和で)一般の法律と同じ、というのは極論だ。その後には、国民投票もある」と述べました。
宮本氏は国民投票については、成立の要件さえ具体化されていないことを指摘。木原氏は「国民投票法は十分煮詰まっていない」と認めざるをえませんでした。
改憲のハードルを下げようとする自民党、維新に対し、民主党の小川淳也氏がけん制しましたが、逆に「民主党憲法調査会の中間報告では発議要件は2分の1で、国民投票すらいらないと書いている」(維新・中田氏)と反論されました。
宮本氏は、環境権を書き込む上でも改憲が必要だと主張する自民党に対し、「そもそも憲法が変わってこなかったのは、国民の間に憲法を変えないといけないという痛切な事情がなかったからだ」と批判し、環境権は「憲法13条(幸福追求権)で読み込めるものだ」と指摘しました。