2013年7月2日(火)
東京都議会
共産党が女性議員第1党に
女性が力を発揮する党
党女性委員会責任者
広井暢子(のぶこ)さんに聞く
東京都議会選挙で、日本共産党は、議席を8人から17人に倍増し、都議会第3党に躍進しました。女性の当選者数は11人で第1党となりました。広井暢子・党女性委員会責任者に聞きました。
日本共産党議席倍増の躍進によって、都議会で女性議員第1党となりました。17人の党議員中女性が11人(65%)です。これまで8人の議員団で女性議員が5人ですから比率的にはほぼ同じです。これまでも都議団では大山とも子幹事長、清水秀子政調委員長など、女性議員が重要な役割を担いながら、待機児問題や放射能汚染問題など、議員団の総力で都民の願い、要求実現の先頭に立ってきています。
半数は女性党員
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日本共産党の前進はいつも多くの女性議員を誕生させてきた歴史です。1965年の都議選でそれまでの2議席から9議席へと、4・5倍に大躍進したとき、小林まさこさん、後藤マンさん、塩谷あいさんが当選し、3人に1人が女性議員となりました。現在日本共産党の都道府県議員は112人います。そのうち女性議員は57人(50・89%)であり、13道県では女性だけの県議団です。
女性議員を増やそうとして立候補を進めているわけではありません。女性であれ、男性であれ、候補者に適任な党員をそれぞれの党組織の合意によって擁立しています。 “女だから”“男だから”という基準ではなく、党が有権者に責任をもって推薦する候補者が女性党員ということです。女性の候補者が多く、たくさんの議員として誕生しているのは、国民の暮らしの隅々に党組織があり党員がいて、その党員の半数近くが女性だからです。女性都議の経歴も保育士、看護師、教師、社会保険労務士、区議や党専従など多彩です。
苦労に寄り添い
女性議員第1党――ここに党ならではの魅力が輝いているのです。党の民主的な運営や女性の能力や役割の発揮を当然のこととして位置付けている日本共産党の組織のあり方と活動が反映した姿があります。候補者や議員の女性党員も子育てや介護、家族のことなど日本社会の中での女性としての少なくない負担や苦労を経験しています。だからこそ国民の苦しみに寄り添い、草の根からの小さなつぶやきも一つひとつすくいながら、ともに実現のためにがんばっているのです。
党創立の時代、女性が全く無権利の状況におかれていた戦前から“男女18歳選挙権”を要求してきました。党綱領で男女平等の実現をかかげ、政治や社会、家庭のあらゆる分野で差別をなくすために女性や国民とともにたたかってきました。
参議院選挙では、女性党員がいっそう知恵と力を発揮し、“日本共産党が女性有権者のなかで大きく支持を広げた”という新しい結果を出したい、その決意を新たにしています。
前回と比べると
東京都議会選挙の前回(2009年)の女性当選者数は24人で、今回は1人増えました。各党派別に前回と比べると、日本共産党は5人から11人に、自民党、東京・生活者ネットワークはいずれも2人から3人に、みんなの党はゼロから4人に増えています。公明党は3人と変わりません。一方、大きく後退した民主党は、女性当選者数でも前回の10人から今回はゼロに減りました。無所属は2人から1人となっています。
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