2013年7月2日(火)
尖閣問題 平和的解決を
各界著名10氏がアピール
尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権をめぐり日中両政府が対立し、不測の事態も懸念されるなかで、各界著名10氏が1日、「平和的な話し合いを通じて尖閣問題の解決を」と、両国政府と国民へのアピールを発表しました。
アピールは、池辺晋一郎(作曲家)、上里賢一(琉球大学名誉教授)、大城立裕(作家)、ジェームス三木(脚本家)、進藤榮一(筑波大学名誉教授)、辻井喬(詩人・作家)、長尾光之(日本中国友好協会会長)、森村誠一(作家)、安井三吉(神戸大学名誉教授)、山田洋次(映画監督)の10氏が呼びかけたものです。
アピールは、「両国の発展を願う立場から、何としても武力による衝突を避け、早期にこの局面を打開する」よう主張。すべての紛争を平和的手段によって解決し、武力または武力による威嚇に訴えないことを確認した1978年の日中平和友好条約にしたがい、両国政府に「慎重に行動すること、直ちに話し合いを始めること」を求めています。
日本中国友好協会の田中義教理事長は「紛争の平和的解決は、憲法第9条、国連憲章の原則でもあります。あくまで外交の力で解決すべきです。このアピールを広範な国民へ広げていきたい」と話しています。