2013年7月1日(月)
ASEAN外相会議 朝鮮半島非核化を支持
6カ国協議再開求める
【バンダルスリブガワン=面川誠】東南アジア諸国連合(ASEAN)の第46回外相会議が30日、ブルネイの首都バンダルスリブガワンで開かれました。会議後に発表された共同声明は、6カ国協議の早期再開と朝鮮半島の非核化を全面的に支持するとして、北朝鮮に対して国連決議の全面履行を求めました。
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共同声明は、2日に開かれるASEAN地域フォーラム(ARF)が6カ国協議の早期再開の雰囲気醸成に寄与することに期待を表明しました。ARFには6カ国協議を構成する北朝鮮、韓国、中国、米国、日本、ロシアすべての外相が参加します。
国際紛争解決での武力不行使を明記した東南アジア友好協力条約(TAC)の域外加入国が増えていることについては、「地域の平和と安全に貢献する」と歓迎しました。1日にはノルウェーの加入式典が行われる予定で、加入国・機構は28になります。
ASEANは2015年に共同体を創設します。共同声明は、ASEAN統合を促進するとともに共同体創設後のビジョンを発展させ、地域と世界での役割を高めると強調しました。
平和と安全のためにTACと東南アジア非核兵器地帯条約が重要な役割を果たしているとして、核保有5カ国が早期に同非核条約の議定書に署名するよう呼び掛けました。
経済統合では、ASEAN10カ国と日本、韓国、中国、インド、オーストラリア、ニュージーランドが参加する「地域包括的経済連携(RCEP)」の交渉が5月に始まったことを歓迎しました。