2013年6月29日(土)
スポーツは暴力を否定
参考人質疑 宮本議員が質問
衆院特委
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衆院青少年問題特別委員会で20日、いじめ・体罰問題の参考人質疑が行われました。
日本オリンピック委員会の山口香理事は、スポーツは自律と自立を学ぶものであり、「暴力・体罰はそのスポーツの価値を否定するものだ」とのべました。
静岡文化芸術大学の溝口紀子准教授は、女性柔道選手15人の告発は、スポーツ界における人権の尊重、非暴力という思想への大転換だと強調。体罰の問題はスポーツ、教育現場全体で取り組むべきだと指摘しました。溝口氏はまた、指導者と選手、生徒の力関係のもとで、隠ぺいや泣き寝入りが起きやすく、個人や組織で解決できないケースがあるとして、第三者機関の設置を求めました。
日本共産党の宮本岳志議員は、文化であるスポーツに体罰・暴力が横行する余地はないと指摘。溝口氏は「理想と現実が離れている。今まさにスポーツの民主化の移行期で、顕在化できたことは第一歩だ」と述べました。