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2013年6月29日(土)

沖縄新基地埋め立て 申請書縦覧始まる

工期「5年」、公費2300億円

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 沖縄県は28日、同県名護市辺野古への米軍新基地建設のための埋め立て申請書の告示・縦覧を開始しました。期間は7月18日まで。政府は普天間基地(同県宜野湾市)の「県内移設」に反対する県民総意を無視して、3月に申請を強行していました。

 申請書は、埋め立て範囲とともに、作業ヤード設置などの関連工事の施行区域の全体像を初めて示しました。埋め立てによって、辺野古の砂浜の大部分が消失し、生態系の第1級の宝庫とされる大浦湾を含む一帯の景観が大きく改変されます。住民らが座り込みをしている名護漁港周辺も埋め立てられます。

 全体工期は日米合意どおり「5年」と明記。埋め立て用の土砂約2100万立方メートルについては、岩ズリ1644万立方メートル、海砂58万立方メートルを購入、残りの山土360万立方メートルは辺野古周辺で採取します。県外購入の岩ズリについては、九州・瀬戸内地方におよぶ7地区13地点の採取場所を初めて記しました。

 県外土砂の調達には、環境団体などから外来生物の混入で生態系の破壊につながるとの指摘があるものの、「土砂の性状の確認は購入時に行う」としたのみで、確認方法には言及していません。

 埋め立て費用として、国民の税金から2300億円を充てることを明記しました。

 縦覧期間中、県は利害関係者からの意見書を受け付け、知事の判断に反映させます。意見書は環境問題に関心のある団体・個人を問わず、誰でも提出できます。申請書は県ホームページで見ることができます。

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