2013年6月28日(金)
IBMのロックアウト解雇
やめるよう政府が指導を
労組が要請
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日本IBMが労働者を突然呼び出し職場から閉め出す「ロックアウト解雇」で労働組合つぶしをはかっている問題で、JMIU(全日本金属情報機器労働組合)日本IBM支部は27日、参院議員会館で、厚生労働省に対し、会社が違法解雇をやめるよう指導を要請しました。日本共産党の田村智子参院議員が同席しました。
日本IBMのロックアウト解雇事件は、昨年11月に日本共産党の志位和夫委員長が国会で取り上げ、当時の野田佳彦首相も「あってはならないやり方」だと認めました。ところが、日本IBMは組合員へのロックアウト解雇を強行しています。
昨年、解雇通告を受けた労働者15人のうち、11人が組合員。今年解雇通告された組合員15人もあわせた26人のなかに、組合役職者が10人含まれています。中央執行委員15人中5人も解雇となり、組合機能が大打撃を受けています。
大岡義久委員長は「組合をたたいて、労働者が相談できないようにしている。次に待っているのは、壮絶なリストラです」と強調。26日付で解雇されたばかりの男性(57)は「私の部署にいた組合員は全員解雇された」と語りました。
厚労省の担当者は、「情報を入手したら、会社に法令や裁判例の周知を啓発指導している。情報は真(しん)摯(し)にお伺いしました」「尊厳を損ねるような方法を避けるようお願いしている」と答えました。
田村議員は「ILO(国際労働機関)でも対話が重視されているが、IBMには話し合いの余地もない。これが許されれば、他社に飛び火する」と早急な対応を求めました。