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2013年6月27日(木)

きょうの潮流

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 「へいわってなにかな」で始まった沖縄・与那国島の小1、安里有生(あさとゆうき)くんの詩の朗読が胸にのこっています。沖縄「慰霊の日」の追悼式で読み上げられた詩は、6歳の澄んだ目に映る平和の尊さをつづりました▼先の大戦で国内唯一の地上戦となり、県民の4人に1人が犠牲になった沖縄。戦後も米軍政下で土地を追われ、生活と命を脅かされました。平和をつよく希求する県民の思いは、米軍基地が集中する現在もかなえられずにいます▼日本から切り離され、米軍が土地を強奪した60年ほど前、「沖縄の太陽」と呼ばれた女子高生がいました。東京から沖縄の現実に心を痛め、苦難に心を寄せ、ひとりで立ち上がった黒田操子さんです▼黒田さんは、米軍に家屋を壊され、畑や山林を焼かれ、暴行されている伊江島の住民に、励ましの手紙を書きつづけました。そして、伊江島からの返書をもとに、破壊と暴力のすさまじい現状を国連や米国の新聞に訴えました▼夜学に通いながら沖縄の子どもたちに本を贈ることにも力を尽くしました。それは多くの協力で実現した「愛の書籍リレー」でした。彼女の献身的な行動と沖縄の人々との心のふれあいは、大西照雄さんが記した『「沖縄の太陽」物語』に詳しい▼著者の大西さんは反基地闘争の先頭に立ってきた人です。今年の「慰霊の日」を前に亡くなりましたが、平和な沖縄を最後まで願っていました。遺志を引き継いだ安里くんの詩はこう結ばれています。「ぼくのできることからがんばるよ」


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