2013年6月26日(水)

生活保護法改悪案採決へ

井上氏憲法違反の追認を批判

　審議が中断していた参院は、民主党が２５日、「閣法を最優先する」として政府の予算委員会出席拒否を放免し、生活保護法改悪法案などを各委員会で採決をすることになりました。

　これに先立つ２５日の参院予算委員会、厚生労働委員会では、審議を拒否した自公両党、閣僚に対する意見表明が行われました。日本共産党の大門実紀史議員は予算委で「参院選目前に争点を明らかにしないのは問題であり、政府の出席拒否は国会軽視である」と批判。厚労委で田村智子議員は「与党と足並みそろえてボイコットなど許されない、問責に値する」と述べました。

　午前の野党国対委員長会談では、審議出席を拒否した安倍首相に対し「政府の出席拒否は憲法違反であり許されない」との意見が相次ぎ、民主党の池口修次参院国対委員長は、意見を踏まえ、対応を役員会で決めると表明しました。ところが民主党役員会後の午後の野党国対委員長会談で池口氏は、生活保護改悪案と電気事業法の成立を優先させるため、首相問責決議案は提出せず、予算委員会の開会も求めない考えを表明しました。

　これに対して日本共産党の井上さとし参院国対委員長は「与党と政府の憲法違反の出席拒否を追認することになる。断じて認められない」と批判し、予算委員会開会を求め、「出席拒否問題を含めて政府をただすべきだ」と述べました。