2013年6月19日(水)
和牛商法の安愚楽牧場被害 政治家責任は重大
海江田氏(現民主代表)が広告塔に
7万人を超す出資者から集めた4200億円ものカネはいったい、どこに消えたのか―。被害を拡大させた政治家らの責任は重大です。
安愚楽牧場は財テク雑誌に頻繁に広告を掲載、「数十年の配当実績」「安心の一貫体制」などと宣伝する一方、高額出資者を集めたパーティーに国会議員を招き、信用させました。
民主党の海江田万里代表は、経済評論家時代に、雑誌や書籍に同牧場の和牛オーナー制度への投資を推奨する記事を掲載、「広告塔」としての役割を果たし、出資者をさらに増やしました。
ことし2月、40〜70代の出資者30人は、「海江田氏は当時、経済評論家として知名度が高く、投資に関する言動には多大な影響力があった」として、海江田氏に計約6億円の損害賠償を求める訴訟を起こしています。
一方、みんなの党の渡辺喜美代表の関連政治団体は、2008年に開いた政治資金パーティーのパーティー券を、同牧場の前身、有限会社「安愚楽共済牧場」に30万円分買ってもらっていたことが分かっています。