2013年6月19日(水)

脱法ハウス　居住者の住宅確保を

衆院国交委穀田議員が要求

（写真）質問する穀田恵二議員＝18日、衆院国土交通委員会

　日本共産党の穀田恵二議員は１８日の衆院国土交通委員会で、極端に狭い空間に違法に人を住まわせている「脱法ハウス」問題を取り上げ、実態調査と指導、居住者の救済などを求めました。

　穀田氏は、国の住生活基本計画では最低居住面積水準（単身者２５平方メートル）を定めて水準未満の住宅の解消を目標に掲げていることを国交省に確認。「脱法ハウスの部屋の面積は２・５～２・６平方メートルで、窓もない。健康で文化的な生活を営めるのか｣と追及しました｡

　太田昭宏国交相は「健康で文化的な生活を営むのは難しいという印象を持つ」と答弁。建築基準法に違反する物件については「実態を調査し、是正を徹底していきたい」と答えました。

　穀田氏は、ネットカフェ大手「マンボー」が千代田区の同社施設を６月末で突然閉鎖し居住者を追い出そうとしている問題を取り上げ、事業者による勝手な強制排除など借地借家法に反する行為をやめさせ、居住者の住宅確保へ親身な援助をするように求めました。

　井上俊之・住宅局長は「契約書にかかわらず、居住実態があれば借家権は発生する」とし、救済は「都や消防、福祉部局等と連携をはかりながらやっていく」と答えました。