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2013年6月17日(月)

きょうの潮流

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 「残業代出たら年収一千万」「悪いのはすべて自分と洗脳された」「辞められない身体を壊すその日まで」。ブラック企業で働く若者たちが詠んだ川柳です▼有名企業をはじめ、いまや日本社会に巣くうブラック企業。言葉として使われ始めたのは5年ほど前から。20〜30代の労働者がインターネットの掲示板に「うちの会社はブラックだ」などと書き込んだのがきっかけでした▼企業のブラック化には五つの特徴があるといいます。(1)酷使する(2)簡単にクビを切る(3)賃金を搾取する(4)ハラスメント(嫌がらせ)の多発(5)極端な精神主義(『ブラック企業完全対策マニュアル』)。違法な労働条件で働かせ、命さえ脅かします▼こうした企業の横行は日本社会を暗闇に変えてしまいます。人を使いつぶし、ゆがんだ価値観をうえつける。利益だけを追い、消費者の安全・安心もそっちのけ。若者は将来を描けず、生活の基盤もつくれない。まさに、国滅びてブラック企業あり、です▼こんな企業をなくすのが政治の役割と思いきや、そこは財界頼みの自民党です。今度の参院選比例代表の候補に居酒屋チェーン「ワタミ」の渡辺美樹会長を公認しました。過労死まで出し、ブラック企業大賞にも選ばれたところなのに▼国会では共産党の山下よしき議員がブラック企業の実態を告発し、政府に対策をもとめました。ここでも“自共対決”は鮮明です。親子がふれあった父の日。働きがいや生きがいを失った、ブラックな世の中にするわけにはいきません。


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