2013年6月16日(日)
公約破りが一番の理不尽
民主党都議選法定ビラ
小池晃副委員長が批判
民主党が、東京都議選(23日投票)で「理不尽をただす」と大書した法定ビラ「東京民主党2013マニフェスト」を配布しています。日本共産党の小池晃副委員長は14日、この法定ビラの現物を掲げて「理不尽をただすというなら、まず自らの公約違反をただすべきだ」と厳しく批判しました。
民主党は前回(2009年)の都議選で「都立小児病院の廃止反対」「築地市場の移転反対」の公約を掲げ、54議席を得て都議会第1党となりました。
しかし、都議選直後、09年の12月議会で民主党は三つの都立小児病院を廃止するという都の方針を容認し、存続を求める都民の請願を自民・公明とともに反対して不採択にしました。
築地市場移転の問題では、翌10年の3月議会で移転経費を盛り込んだ新年度予算に賛成。1年たたぬうちに二つの公約を破り、都民を裏切りました。
小池氏はこうした事実を示して「民主党は『理不尽をただす』という見出しをビラに掲げていますが、前回小児病院廃止反対、築地市場移転反対を言いながら、選挙が終わった途端に賛成に変わりました」と指摘。「選挙で言ったことと正反対のことをすることこそ、一番理不尽ではないか。まず自らを正すべきではないでしょうか」と訴えました。
さらに、民主党は都議選で「都政のチェック役を務める」(海江田代表)などと、にわかに“野党ポーズ”をアピールして、議席を得ようとしています。
小池氏は、不要不急の巨大開発推進の猪瀬都政が提案した予算案に、日本共産党以外の全会派が賛成した「オール与党」ぶりを指摘。「住民の立場で『ならぬことはならぬ』と言える党が伸びなければ、選挙をやる意味がありません。共産党を押し上げていただき、都民の声が届く都議会を一緒につくりましょう」と力を込めて訴えました。