2013年6月14日(金)
きょうの潮流
「何が何でも、今度こそ当選させるゾ」「必ず議席を奪還」「きっと再来」―。東京・中野区にある日本共産党の植木こうじ都議候補の事務所。そこに飾られた寄せ書きの言葉です▼地元の党員や後援会員たちの熱い思い。4年前、279票の差で議席を失った無念さが伝わります。植木さん自身、力を尽くしてきた福祉を削っていく都政に悔しさと怒りが。今年に入って8000人と対話した原動力になっています▼先月半ばから事務所で電話がけを続けている小林康雄さん(67)。視覚障害を抱え、名前や電話番号を読んでもらいながらの支持の訴えです。住んでいる場所から1時間かけて通い、これまで600人と対話してきました▼「命がけでやらないといけない」。決意をこめる小林さん。前回の選挙で党は5議席の減でした。同じように巻き返しを期す人たちの思いはつよい。議席を守り、挑戦する選挙区とともに、激戦を勝ち抜く決意をそれぞれ胸にして▼争点は明瞭です。都民の生活はそっちのけで巨大開発ばかり熱中する都政。それを推し進めてきたオール与党に対し、逆立ちした政治をただす日本共産党。その議席の値打ちをどれだけひろげられるか▼前回は民主党に入れたという都内の知人に呼びかけたところ、思いがけない返事をもらいました。「民主には裏切られたし、第三極の正体もみえてきた。唯一の野党、おたくらの出番じゃないか」。うれしい声にまた力を得て。都政、そして国政を変えるたたかいの幕開けです。