2013年6月13日(木)
「偽装質屋」対策急いで
参院委 大門氏が対処求める
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日本共産党の大門実紀史議員は12日の参院消費者問題特別委で、質屋をかたるヤミ金融「偽装質屋」問題をとりあげ「新しい被害が急速に広がっている。効果ある対策を急ぐべきだ」と求めました。
大門氏は、ヤミ金融が、質屋にだけ認められた特例高金利に目をつけ、高齢者をおもなターゲットに被害を広げていることを指摘。警察庁に対処を求めました。
警察庁長官官房の山下史雄審議官は、「実態把握、取り締まり、関係省庁との連携など強化する」と答えました。
大門氏は、偽装質屋がその姿を表にあらわす二つの場面があるとして、(1)代金収納サービス業者を使った年金受給口座からの貸し金回収(2)公的な年金担保融資―のそれぞれの現場で、適切な対応をとるよう求めました。
金融庁総務企画局の井内正敏参事官は「警察庁とも協議しつつ有効な対策を検討している」とし、厚生労働省大臣官房の蒲原基道審議官は「偽装質屋の事例をふまえて注意喚起する」と答えました。
大門氏は、新しいヤミ金融の被害の背景に低年金、低収入の人たちが増えていることがあることをあげ、「低所得者向けの公的融資の拡充をはかるべきだ」と求めました。
森まさこ消費者担当相は、「セーフティネット融資を含め政府全体で検討していく」と答えました。