2013年6月9日(日)
安倍「教育再生」に反対
教科書ネット21が総会
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子どもと教科書全国ネット21は8日、東京都内で結成15周年の記念講演と第16回総会を開きました。
総会で議案を提案した俵義文事務局長は、安倍政権の「教育再生」政策に反対する取り組みが現在の最大の課題だと強調。安倍政権は子どもの成長のために行われるべき教育を、国家のため、財界のための人材育成の教育に根本から変えようとしているとのべ、教科書の事実上の「国定化」、教員の管理統制の強化、教育委員会制度の改悪などを挙げました。今年度の活動方針として、憲法改悪反対のたたかいとともに、安倍政権の教育政策反対の声を広げるための学習運動などを提起しました。
討論では、各地域での取り組みを交流しました。「つくる会」系の育鵬社版歴史教科書が採択された山口県岩国市の会員は、毎月1回、「普通の教科書を子どもたちへ」と街頭宣伝を行っていることを報告しました。
記念講演では代表委員の田代美江子埼玉大学教授が、自民党などによるジェンダー平等と性の学習に対する攻撃を批判。こうした攻撃の背景にある日本の歴史的・社会的問題を指摘し、「ジェンダー平等と性の学習を保障することが『権利としての教育』を支える基盤となる」と語りました。