2013年6月9日(日)
オスプレイ押し付け
八尾市民 怒りの声
何で大阪市長が政府に/知事の言い訳通用しない
「『オスプレイの訓練、八尾空港でどう?』って、なんで大阪市長が政府に勝手に言えるのよ」「『知事としての発言ではない』って松井さんはいったい何者?」。―日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長と幹事長の松井一郎大阪府知事の突然の提起で始まったオスプレイ訓練の移転騒動に八尾市民からこんな怒りの声があがっています。
7日、訓練の受け入れに反対する田中誠太八尾市長との面談で、松井知事は言い訳に終始しました。
知事 今回の発言は知事としてではない。政党幹事長としてのものだ。
市長 (あなたには)一方で知事という職責があるわけですよね。
知事 検討すらしないのはおかしい。
市長 (もう政府内で)検討指示されているわけじゃないですか。なぜ発表前にご連絡いただけなかったのか。
市長はいら立ちを隠しませんでしたが、無理もありません。八尾市は、知事の意向が報道された翌日の3日、府に知事の真意を照会。松井氏は、府としては「知事として発言したものではない」と回答を拒否しておきながら、橋下氏とともに6日、首相官邸に向かい、事実上の訓練受け入れ表明をしてきたのです。
松井氏は八尾市長に「全国での検討(要請だ)。八尾空港ありきの話じゃない」と釈明しましたが、橋下氏は6日の東京での街頭演説で「戦後初めて全国の自治体において米軍の訓練を引き受ける表明をしたのが大阪です」と大威張りしています。
これが「維新」のいう「地域主権」なのでしょうか。(藤原直)