2013年6月6日(木)
関係者の意見聞いて
ビザなし交流見直し 紙氏が要求
参院沖縄・北方特別委員会
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日本共産党の紙智子議員は5月29日、参院沖縄・北方特別委員会で、20年となる日ロ間の「ビザなし交流事業」について改善を求めました。
紙氏は、「同じ人が何度も参加している」として見直しが提案されたことについて、複数回の参加により顔見知りが増えて人間同士の交流も深まり、ロシア人に日本人の歴史と愛着がしみこんだ土地との認識を深めることにもつながっていると指摘。参加枠を増やすべきであり、夏期の船舶だけでなく冬期の航空機利用も検討するよう求めました。
山本一太領土問題担当相は「日ロ外相会談で航空機利用の検討は一致を見ているが、問題がある。慎重に検討していく」と答えました。
紙氏は、若い世代の交流と学びの場として、存廃議論が出ている根室西高校の活用を提起。山本担当相は「可能性を検討したい」と述べました。
紙氏は、領土返還に向け長期的な取り組みが求められると述べ、対策本部を根室市に設け、総合的な隣接地域対策、後継者対策の検討を求めました。