2013年5月26日(日)
妄言を言い なぜ市長
大阪 集会で元「慰安婦」証言
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日本軍「慰安婦」問題の解決を求めて、「何度でも語る 歴史の事実はこれです」と題する集会が25日、大阪市内で開かれ、橋下徹大阪市長に暴言の撤回と謝罪を求めている元日本軍「慰安婦」の韓国人女性2人が証言しました。主催は日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク。約500席の会場は満席となり、ロビーにも人があふれました。
元「慰安婦」の金福童(キム・ボクトン)さん(87)は、まだ少女のとき、日本の植民地支配下の朝鮮で軍需工場に連れていくと言われたが、結局、「慰安婦」としてアジア各地の戦地を連れ回され、「私は日本軍の奴隷となって散り散りに引き裂かれた」と証言。「私たちは罪を憎んでも人は憎んでいない。望むのは平和」と話し、日本の市民に問題解決と戦争反対への協力を呼びかけました。その上で「妄言を言う人がどうして市長でいられるのか」「今後、日本の責任者には素晴らしい人を選んでください」と訴えると参加者は大きな拍手で応えました。集会では、もう一人の吉元玉(キル・ウォノク)さん(84)も戦争の犠牲者を増やしたくないという切実な思いを強調しました。
中央大学の吉見義明教授が、橋下氏が「証拠がない」としてきた軍や官憲による強制連行の事例についても十分な証拠があるが、連行形態にかかわらず軍の慰安所で行われたことが強制であったことが最大の問題であり、「慰安所は文字通りの性奴隷制度だった」と指摘しました。