2013年5月25日(土)
大阪市議会 水道事業統合を否決
橋下市長提案 維新構想とん挫
岩崎議員が反対討論
大阪市議会は24日の本会議で、橋下徹大阪市長が提出した大阪市の水道事業を廃止し、府内42市町村でつくる大阪広域水道企業団(旧大阪府水道部)に統合するための関係条例案を「維新の会」を除く共産党、公明党、自民党、民主系の反対多数で否決しました。
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水道統合は橋下市長が「二重行政の象徴」として府知事時代からすすめてきた主要公約。「都構想」実現の一環として打ち出した「府下一水道」の実現がとん挫しました。
日本共産党の岩崎賢太市議は反対討論で、市水道事業は取水から蛇口までトータルの給水を行っているが、大阪水道企業団は用水供給事業(浄水の卸売り)を行っているのであって、「二重行政でも何でもない」と批判。「府下一水道」をめざすとは名ばかりで、広域水道企業団による市営水道の吸収合併にすぎないと述べ、「市水道事業が営々と築いてきた、膨大な資産が企業団に無償譲渡されることこそ、市民にとってデメリットの最たるものだ」と指摘しました。
岩崎議員は「過去の過大な水需要予測に基づく、過剰な浄水施設などの規模縮小が急務」と述べ、「企業団との統合には、道理はなく、統合に突き進むべきではない」と水道統合案に反対しました。