2013年5月24日(金)
アベノミクス危険あらわ
輸入品高騰 小規模業者の8割価格転嫁できない
福商連が調査
円安で小規模業者の8割が輸入品価格の高騰分の価格転嫁を「全くできていない」ことが23日、福岡県商工団体連合会(福商連)の「アベノミクス・円安による緊急影響調査」でわかりました。
調査は13〜21日に実施し、有効回答数は219人。
調査で、昨年末に比べての材料・経費について聞いたところ、「上昇」が56・3%。上昇率では「1割程度」が37・0%で最も多く、次いで「2割〜3割程度」の18・3%でした。
「上昇している場合、価格に転嫁できているか」は、「全くできていない」が78・9%。部分的にしかできていない業者を合わせると93・5%に達しました。
記者会見した福商連の岩下幸夫会長は「今後は穀物や油なども上がる。政府には早急に手を打ってほしい」と強調しました。
福商連が同日発表した「中小業者実態調査」(有効回答数1764人、1月末〜3月中旬に実施)では、消費税増税分を価格に転嫁できるかの質問に対し、「全くできない」が63・4%。九州電力が実施した電気料金値上げ(家庭向けは平均6・23%、企業向けは平均11・94%)の経営への影響は、「かなりある」が32・8%にのぼっています。
柳明夫事務局長は「電気料金の値上げや材料費高騰、消費税増税のトリプルパンチを受ける可能性が強い」と述べました。
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