2013年5月21日(火)
東電福島第1を視察
漏水など「収束」とほど遠く
塩川議員
|
日本共産党の塩川鉄也衆院議員は20日、東日本大震災での過酷事故(シビアアクシデント)から2年2カ月がたちながら、放射能汚染水の度重なる漏水など「収束」どころか危機的な事態が続く東京電力福島第1原子力発電所(福島県双葉郡大熊町・双葉町)を視察しました。
吉井英勝前衆院議員、笠井亮衆院議員秘書らが同行しました。
免震重要棟で東電福島第1原発の高橋毅所長が応対、「東日本大震災での過酷事故、先月の停電事故で国民の皆さんにご迷惑と心配をおかけしました」と謝罪し、収束・廃炉作業について「電気系統や配電盤などの二重化対応を9月の予定を7月に前倒ししてやりたい」と説明しました。
漏水問題などの深刻な事態が続くなか、塩川氏らは多核種除去設備(アルプス)、地下貯水槽、地下水バイパス揚水井、海側遮水壁などの放射能汚染水処理・対策施設を重点的に視察しました。
現場を案内した東電担当者は「地盤の強度などをみながら、どう効率的に処理水タンクを設置するか検討しながらやっている」と説明しました。
地下貯水槽などをバスから降りて視察した塩川氏は「汚染水問題といい、冷却の根幹である注水ポンプを仮設のまま2年間も放置している。その場しのぎの対応の背景にコスト削減があると言わざるを得ない」と東電と国の姿勢を指摘しました。
塩川議員らは、いわき市漁協、いわき市役所で関係者と懇談、汚染水の海洋放出、賠償問題などで懇談しました。党いわき市議団が同席しました。