2013年5月21日(火)
“政治の転換せず”
10年度決算 井上氏が反対討論
民主予算決算 自民党は賛成 参院委
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参院決算委員会は20日、民主党政権初の予算となった2010年度予算に対する決算を、日本共産党とみんなの党を除く賛成多数で是認しました。
自民は同予算について10年当時「選挙目当てのバラマキ」と反対していました。今回の採決時も「容認できない」といいながら賛成するという無責任な態度をとりました。
討論に立った日本共産党の井上哲士議員は、民主党政権は大企業の内部留保と利益を社会に還元させ、社会保障削減路線を是正し、軍事費と大企業・大資産家減税の「二つの聖域」にメスを入れることが求められたのに、「こうした政治の転換にふみだすものにならなかった」と批判しました。
井上氏は、国民に約束した後期高齢者医療制度の廃止を先送りするという社会保障拡充への転換を図るものとならなかったと指摘。大企業の内部留保を還元させて雇用・中小企業を守る予算へも転換されず、庶民に増税を押し付け、軍事費や大企業・大資産家への優遇税制が継続されたと批判しました。
井上氏は、同予算では政治を変えたいとの国民の要求にこたえることができないと反対したことをあげ、その決算についても是認することができないと強調しました。