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2013年5月18日(土)

安倍政権の企て許さぬ行動を

改憲反対の多数派形成へ

「九条の会」3氏よびかけ

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 「九条の会」呼びかけ人の大江健三郎(作家)、奥平康弘(憲法研究者)、澤地久枝(作家)の3氏は17日、東京都内で記者会見を開き、憲法96条改定を手始めに改憲の道を暴走しようとしている安倍政権の企てを許さないための行動を呼びかけるアピール「九条の会のみなさんへ」を発表しました。事務局長の小森陽一氏(東大大学院教授)が同席しました。


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(写真)安倍政権の96条改憲の動きに対して反対の意志を示す(左から)大江健三郎氏と奥平康弘氏、澤地久枝氏=17日、東京都千代田区

 アピールは「安倍首相の真のねらいは、96条改憲を突破口に、9条改憲に突き進むことにある」と指摘するとともに、憲法の解釈変更によって集団的自衛権の行使を可能としようとしていることを指摘。「こうした企てを絶対に許すことはできません」として、(1)学習と話し合いを行い、職場・地域の草の根から改憲反対の世論をつくり、安倍内閣や改憲勢力を包囲しよう(2)「九条の会」の輪をもっともっと大きくし、ゆるぎない改憲反対の多数派を形成しよう(3)11月16日の「全国交流・討論集会」に参加しよう―と呼びかけています。

 会見で大江氏は「60年以上を生きてきた憲法は日本人が誇りとし、次の世代に伝えうる積極的な意味をもっている」と述べ、憲法の持つ力を諸外国や若い世代に向けて強く押し出していくよう強調しました。

 奥平氏は、改憲派が「憲法全文改正」を狙いながら、当面の焦点を96条改定に絞った意図を解説し、「『理の政治』がなくなりつつあるなかで、危機が現れる。そのことを多くの人に理解してほしい」と訴えました。

 澤地氏は「(戦争で)一番の打撃を受けるのは生活者であり、その中心は女の人だ」として、憲法を生かした国づくりこそ必要だと呼びかけました。

 最後に小森氏が「今日のアピールが全国の7500を超える『九条の会』の活動にさらにエネルギーを与えることを期待している」と述べました。


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