2013年5月16日(木)
道路・橋の補修急務
国土交通委 穀田氏が支援要求
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日本共産党の穀田恵二衆院議員は14日の衆院国土交通委員会で、道路・橋の維持補修問題を取り上げ、新規建設中心の公共事業から老朽化対策への本格的転換を求めました。
穀田氏は、歴代政権が大型事業に重点化する一方、維持管理の政令を長年、策定していなかったなど維持補修を遅らせてきた責任を指摘。社会資本の大半を管理する市町村が取り組む上で「維持更新費の試算が極めて重要だ」と強調しました。
総務省の黒田武一郎審議官は「更新費用を把握するのは肝要だ。情報提供を行っている」と答えました。穀田氏は、維持費用の計算ソフトをホームページに載せている程度であり、国の支援を強めるよう求めました。
東日本、中日本、西日本の高速道路3社で新規建設道路の残事業費が5兆円、同3社と首都高速、阪神高速で今後100年間に大規模修繕更新費用が約7兆円必要なことが明らかになりました。穀田氏は、民営化時に決めた40兆円の借金を2050年までに完済し、無料化する計画が果たせないと指摘。「新規建設を抑制して、維持更新を抑制すべきだ」と迫りました。
太田昭宏国交相は「全体的な試算をすることはきわめて重要だ。国土幹線道路部会で、償還、維持更新をどうするか判断していく」と答弁しました。