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2013年5月16日(木)

『いま、日本共産党』

志位和夫委員長の著書 韓国で初出版

韓国人ジャーナリストが翻訳

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 日本共産党の志位和夫委員長の著書『日本共産党とはどんな党か』の韓国語版が20日に韓国で出版されます。日本共産党の書籍が韓国語に訳されて韓国で出版されるのは初めてのことです。


写真

(写真)出版された志位和夫委員長の著書『日本共産党とはどんな党か』の韓国語版

 韓国語版のタイトルは『いま、日本共産党』(イマジン出版社)です。表紙裏を見ると次のキャッチフレーズが目に飛び込んできます。

 「日本にも共産党があるのか? 

 党員31万8000人、機関紙読者130万、党支部数2万余、地方議員2700人余。アジアで最も成功した野党共産党で、日本で最も強力な草の根の政治組織。保守政治に立ち向かう100年政党について語る ――いま、日本共産党は」

いきさつと意義

 翻訳と出版に尽力された韓国人ジャーナリストの洪相鉉(ホンサンヒョン)氏は、出版のいきさつとその意義を訳者あとがきに次のように記しています。

 「2005年8月、日本の某放送チャンネルが放送した『一対一』対決討論で。当時、小泉総理の政治的後継者として連勝街道を走っていた安倍〔晋三〕を迎え、いわゆる『靖国史観』とも言える彼の歴史認識に対して猛攻を浴びせた志位委員長の姿を見て、初めて日本共産党に関心を持つようになった」

 「2011年2月、某放送社の取材依頼で代々木にある日本共産党本舎を訪問し、志位委員長との単独インタビューを行い、植民地時代の韓国・朝鮮の愛国者たちと連帯し、反帝国主義のたたかいを展開した初期日本共産党員の皆さんの活躍の姿についての雄弁な証言を聞き、『必ず韓国社会にこの政党を紹介する本を翻訳しなければならない』と決意した」

 洪氏はさらに、『日本共産党とはどんな党か』は、「今日世界的に非正規問題と社会的格差増大などの弊害を量産している新自由主義経済路線を辛辣(しんらつ)に批判しつつ、日本共産党がこれに立ち向かって労働現場と連帯するたたかいを通じて勝ち取った成果を紹介している」と述べています。

書き下ろし序文

 志位委員長は新たに書き下ろした韓国語版序文で、歴史、綱領、草の根、自主独立という四つの観点から日本共産党の「自己紹介」をおこなうとともに、日本の政治の「三つの異常な特質」――過去の侵略戦争を正当化する異常、アメリカいいなりの異常、極端な大企業中心主義の異常――について説明しています。

 その上で、日韓関係に直接かかわる「過去の侵略戦争を正当化する異常」の背景にある問題を明らかにしつつ、緊急課題としての「慰安婦」問題の解決の道を提示。さらに、「日本が過去の植民地支配に対して誠実な態度をとり、その根本的清算をはかることは、両国間に存在する懸案課題を解決する上でも、冷静な話し合いの土台をつくることになるでしょう。私は、そのために力を尽くす決意を申し上げるものです」と述べています。


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