2013年5月13日(月)
靖国参拝やめない 自民・高市氏
世界から孤立する 共産・小池氏
NHK番組「自共対決」
12日のNHK「日曜討論」で、国際的に批判されている閣僚らの靖国神社参拝を正当化する自民党の高市早苗政調会長に対し、日本共産党の小池晃副委員長・政策委員長は「日本が国際社会で生きていけるかどうかという問題だ」と真正面から批判し、歴史問題でも自共対決が鮮明になりました。(小池氏発言詳報)
4月に自ら靖国神社を集団参拝した高市氏は、「ここで(参拝を)やめたら終わりだ」と述べ、中国や韓国、米国などからの批判を無視する姿勢を示し、「(アメリカの)アーリントン墓地に日本の閣僚が花束をささげにいくのはいいのか」と語りました。
小池氏は「アーリントン墓地と違う。靖国神社は単なる戦没者の慰霊施設ではない。遊就館という侵略戦争を正当化する軍事博物館まで持っている。そこに参拝するのは、日本の政治が(侵略戦争の反省という)戦後の出発点を否定することを世界にアピールすることになる」と批判しました。
日本の侵略戦争を裁いた東京裁判の判決について問われた高市氏が「国家観・歴史観については安倍総理自身違った点もあるかと思う」と述べたことに対しても、小池氏は「まさに日本を世界から孤立させ、日本の未来を危うくする道だ。反省して正さなければならない」と強調しました。
小池氏が安倍内閣の歴史認識の誤りを正面からただした一方で、他の党は「言われてやめるのはいかがかと思うが、(参拝は)不必要だ」(民主・松本剛明氏)、「靖国参拝は当然。歴史的なことは学者同士で研究する場を設けたらいい」(維新・浅田均氏)などと、自民党と変わらない姿勢を示しました。