「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2013年5月11日(土)

米軍内セクハラ

2.6万人が被害 7000人増

政権に危機感 法案準備も

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 【デトロイト=山崎伸治】米軍内で「望まない性的接触」を経験した人が2012会計年度(11年10月〜12年9月)は2万6000人で、前年度から推計7000人増えていたことに波紋が広がっています。

 国防総省が7日に公表した年次報告書で明らかにしたもので、12年度に報告された性的暴行事件は3374件(前年度比182件増)。事件として報告されなかった「望まない性的接触」が非常に多いことが分かります。さらに報告されたうちの約800件については、加害者が訴えられていません。

 オバマ大統領は同日の記者会見で、性的暴行は「絶対に許さない」と強調。ヘーゲル国防長官も「こうした事件が頻繁に起こるので、容認されているような感覚になっているのではないか」と危機感を表明しました。

 米メディアも厳しい批判の目を向けます。8日付のUSAトゥデー紙は、性的暴行防止を担当する空軍将校が5日、女性に対する「不法な接触」で逮捕されたことを引き、「国防総省が(問題解決に)失敗している」と指摘。ニューヨーク・タイムズも8日付で「新たな対策と一層の努力」を同省に求めました。

 現行では性的暴行の加害者を告発する権限が司令官にあり、もみ消しが可能。民主党のジルブランド上院議員は新たな法案を準備し、告発の権限を軍の検察官に与え、司令官による隠ぺいを防ぐことを目指しています。これに対してはすでに軍が難色を示しています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって