2013年5月11日(土)
海を汚すな 再稼働ノー 官邸前行動
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首都圏反原発連合(反原連)は10日、「即時原発ゼロ」を求める首相官邸前抗議行動を行いました。3000人の参加者(主催者発表)は、原発の再稼働や輸出を推進する安倍晋三内閣に「海を汚すな」「原発売るな」「再稼働反対」と怒りの声を突きつけました。
東京電力福島第1原発では放射能汚染水漏れが相次ぎ、地下水の流入で汚染水が増えつづけ、外部に流出する危機的な状況が浮き彫りになっています。
姉夫婦が福島市に住んでいるという、東京都町田市の男性(50)は「福島では汚染水すらコントロールできず漏れ続け、避難している人も住み続けている人も、みんな苦しんでいる。それなのに、国のトップが音頭をとって原発を海外にセールスするとは情けない」と憤ります。
埼玉県越谷市から初めて参加した看護学校生の女性(19)は「これだけの人が原発をなくしてほしいと声をあげているのに、首相は聞く気がないのでしょうか」。同級生の女性(28)は「まだ原発事故は収束もしていない。安全なわけがないのに、それを他国に売ろうとするなんて、いったい誰のための政治なのか」といいます。
東京都杉並区の参加者(64)は「原発は人間の手に負えないものだと分かった。もうこれ以上、手を出してはいけない」。
東京都練馬区の男性(70)は「原発から出続ける核のゴミを処理できる知恵を人類はもっていない。原発を今すぐなくさなければならない」と語りました。
笠井、宮本衆院議員
「暴走政権に声あげよう」
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日本共産党の笠井亮、宮本岳志両衆院議員がスピーチしました。
笠井氏は、東京電力福島第1原発が汚染水問題で危機的状況にあり、東電が汚染水を海に流そうとしていると指摘。東電に「ダメだ」といえない政府は原発の再稼働を狙うばかりか、安倍首相が中東で原発を売り込んできたとのべ、「声をあげて、暴走する政権を破たんに追い込もう」と呼びかけました。
宮本氏は衆院予算委員会が福島県で開いた公聴会で4人の公述人全員が原発事故の収束などという状況はどこにもないとのべたことを紹介し、「原発再稼働と輸出は断じて許すわけにはいかない」と力を込めました。