2013年5月6日(月)
群馬 米軍機飛行訓練
住民の中止要請はがき
米大使館が「拒絶」
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群馬県上空で激しさを増す米軍機の飛行訓練に対して、抗議と中止を求める県民の声が広がる中、アメリカ側が県民の要請を拒絶していたことが5日までにわかりました。
前橋市の酒井すみえさん(47)は、日本共産党群馬県委員会が作成したオバマ米大統領への要請はがきを、2010年からアメリカ大使館に送り続けています。今年3月中旬にも「NO WAR YES PEACE」と手書きのメッセージを付けて郵送。しかし、このはがきが「受け取り拒絶」として3月26日に自宅に返送されてきました。
酒井さんは「『米軍のやることに意見するな』という傲慢(ごうまん)な対応。日本国民は主権回復どころか人権もないのか」と怒り心頭です。
これまで前橋、渋川、高崎の各市が中心だった飛行訓練ですが、今年は県西部の安中、富岡両市や、前橋市に隣接する伊勢崎市でも低空で飛行する様子が目撃されています。県北部の沼田市でも旋回飛行が確認されています。
県平和委員会の小田暁夫会長は「飛行の範囲が広がり、抗議も増えているのに、住民の声を拒絶するのはあまりにもひどい。これまで以上に声をあげて、運動を広げていきたい」と話しています。