2013年5月5日(日)
「ハードル下げた国ない」
96条改定で笠井氏
TBS番組
4日のTBS番組、「みのもんたのサタデーずばッと」に日本共産党の笠井亮政策委員長代理が出演し、自民党、公明党、民主党の代表と憲法の改定問題について議論しました。
改憲の発議要件を示した憲法96条について自民の平沢勝栄衆院議員は「変える必要がある」と主張。民主党の長妻昭衆院議員は改憲の必要性を語ったうえで、96条の改定には慎重な姿勢を見せました。
笠井氏は、他国を見ても憲法改正要件のハードルを低くしようと変えた国はないと指摘。「憲法は時の権力を縛り、勝手なことができないように改定のハードルを高くしている。(96条改定は)それを低くして、改憲に国民がなれ、9条を変えようというのが狙いだ」と批判し、96条改定に反対しました。
改憲を主張している慶応義塾大学教授の小林節氏も「言語道断。憲法と普通の法律の区別がなくなる」「憲法制度の破壊だ」とのべ、96条改憲に反対の見解を示しました。
公明党の斉藤鉄夫衆院議員は、「慎重に対処する」としつつ96条に「全く手をつけないというのは行き過ぎ」として、自民党の改定議論には理解を示しました。
番組では自民党憲法改正草案が紹介され、9条についての話に。
自民党草案に盛り込む集団的自衛権の行使について笠井氏は、アフガニスタン戦争やイラク戦争でもできなかった武力行使をできるようにするものだと批判。自民党草案で9条2項を削るということは、軍備をもって交戦権を認めることになり、「戦争する国になる」とのべ、9条を守り生かしていく立場を強調しました。