2013年5月4日(土)

９６条改憲の危険を告発

田村議員ら訴え　共産党が街頭演説

（写真）憲法施行66周年を記念して車上から訴える田村参院議員（左から２人目）、吉良参院東京選挙区予定候補（左）、大山都議（左から３人目）＝３日、東京・新宿駅東口

　憲法施行６６周年の３日、日本共産党中央委員会と東京都委員会は東京・新宿駅東口で「憲法を守り生かそう」とよびかける街頭演説を行いました。田村智子参院議員、吉良よし子参院東京選挙区予定候補、大山とも子都議が演説。行き交う市民に勤務員が憲法改悪反対署名をよびかけ、「しんぶん赤旗」見本紙を手渡しました。

　田村氏は、憲法の平和的生存権や幸福追求権などを力に政治を動かしてきた国民のたたかいにふれ、「憲法は『権力の暴走』をとめ、国民の権利と自由を守るもの。その憲法を権力者の都合のよいように簡単に変えられるようにしてしまったら憲法本来の役割を覆すことになってしまいます」と９６条改憲の狙いと、その先にある９条改憲の危険性を告発。憲法改悪に立ち向かう日本共産党を参院選、都議選で大きく躍進させてほしいと訴えました。

　「いま政治に求められているのは、憲法の原則に現実を近づけることです」。吉良氏は、若者を使い捨てる「ブラック企業」の根絶など人間らしく働ける権利の確立、国民一人ひとりの命を守る政治に変える決意を表明しました。

　大山氏は、「憲法破棄」を主張する石原慎太郎前都知事（日本維新の会共同代表）、９条改定に言及する猪瀬直樹知事に正面対決してきた党都議団の姿を示し、都議選での躍進を訴えました。

　ビラを受け取った男性（７３）は「かつてない憲法の危機を感じる。共産党が選挙で伸びてほしい」と期待をこめました。