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2013年5月3日(金)

「弱い人が車 乗れるようになった日」

大阪・枚方生活保護訴訟 原告勝訴確定

市が控訴断念

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(写真)枚方市の控訴断念を受けて喜び合う佐藤さん(前列右から3人目)と弁護団、支援する会の人たち=2日、大阪府枚方市

 自動車保有を理由に生活保護を廃止した処分は違法と認定した大阪地裁判決(4月19日)に対し、被告の大阪府枚方(ひらかた)市は2日、判決を受け入れ、控訴しないと発表、原告の佐藤キヨ子さん(73)の勝利が確定しました。

 「完全勝訴」。佐藤さんと支援者らの喜びがはじけました。佐藤さんは股(こ)関節に障害を持ち歩行が困難です。記者会見で佐藤さんは「暗い世の中に私と同じような弱い人たちが、これから自由に車に乗れるようになった日やと思うと、とてもうれしい」と感無量に語り、「本当にみなさんからの支援ありがとうございました。できたら、車を運転して海の近くでおいしいものを食べてみたい」と話しました。

 弁護団長の尾藤廣喜弁護士は「厚生労働省には判決を徹底してもらいたい」と語りました。

 同市は控訴を見送る理由として、「厚労省などの関係機関および顧問弁護士とも協議したうえで、諸般の事情を総合的に判断し、控訴を行わないことに決定した。地裁判決の趣旨を十分踏まえ、いっそうの生活保護制度の適正な事務執行に努める」としています。


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