2013年4月29日(月)
主張
民青90周年
新しい時代へ未来ひらけ
日本民主青年同盟は4月、前身である日本共産青年同盟の創立から、90周年を迎えました。
戦前・戦後を通じて、「侵略戦争反対」「国民と青年こそ社会の主人公」の立場を掲げ、青年の切実な願いに心を寄せて活動してきた民青同盟は、多くの青年に生きる指針を示し、「社会は変わるし変えられる」との展望を広げてきました。
学びたたかう組織として
日本共産党は、創立以来民青同盟の発展を願い、前進のときも困難のときも相談相手となって、援助に力を注いできました。90年という歴史の節目を迎え、日本社会と青年が大きな変化のただなかにあるいま、民青同盟の果たす役割は、いっそう大きくなっています。
一昨年の東日本大震災後、民青同盟は6次にわたって全国青年ボランティアセンターを開いてきました。アパートに配られたビラを見て参加した学生、インターネットで知って申し込んできた青年など、「何かしたい」「人の役に立ちたい」という全国の青年のエネルギーを、被災地に届ける役割を果たしています。被災者の声に耳を傾け、苦しみと不安に心を寄せて、「真の復興とは何か」「政治の責任はどこにあるのか」を考える民青ならではの活動に、参加した青年も「ボランティアに来てこんなに深く学べたのは初めて」と新鮮な共感を寄せています。
就職難、不安定雇用、体も心も壊れるほど働かされる「ブラック企業」の横行―。働くことをめぐる青年の悩みは、かつてなかったほど深刻です。多くの青年が、異常なことを異常と知らされず、「就職できないのは自分のせい」など、現状をがまんさせられているのも胸の痛む事態です。そうしたなか、民青同盟が「人間らしく働きたい」という願いを堂々とかかげ、政治や社会に働きかけていることは、青年にとっての希望です。
民青同盟は、青年の切実な要求の実現に力を尽くすとともに、科学的社会主義と日本共産党綱領を学び、社会の担い手として成長することをめざす青年組織です。高学費、いじめ・体罰、貧困と格差、原発・エネルギー、平和・憲法など、いま日本社会が直面するどんな問題も、青年がこれからの人生を豊かに、幸せに歩んでいくうえで、避けて通れません。
この激動の時代の中で、自らの願いを社会進歩と重ねてとらえ、現状変革の展望を持った生き方をつかんでいける―。こうした民青同盟の発展は、日本の政治、社会、そして一人ひとりの青年の未来にとってかけがえのないものです。
今年は、青年と日本の未来がかかった都議選・参院選が行われます。それを目前にした5月12日、民青同盟は創立90周年を記念する講演会を、日本共産党の志位和夫委員長を迎えて東京都内で開きます。全国各地で、「バスを借り、民青ゆかりの地をめぐるバスツアーもしながら参加する」「民青の交流パーティーを開き、東京での講演会をリアルタイムで視聴する」など、楽しいとりくみが多彩に計画されています。
記念講演会の成功を
日本共産党は、記念講演会が民青同盟の新しい時代に向けたさらなる飛躍の一歩となり、知的魅力、連帯の魅力にあふれた青年組織として、いっそう発展していくことを、心から期待しています。