2013年4月28日(日)
日本メディアの“大本営発表”に批判
米英韓の特派員
日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)は27日、東京都内でシンポジウム「外国特派員が見る今の日本」を開催し、市民やマスコミ関係者ら140人をこえる参加者で、会場は熱気にあふれました。
3人の外国特派員は流ちょうな日本語で問題提起。安倍首相を「ラディカルな国家主義」と評したデイビット・マクニールさんはフリーでイギリスの『エコノミスト』誌などに執筆しています。日本での13年の取材を振り返りながら、「安倍さんや自民党はさほど変化していないと思う。以前と違うのは右に対するブレーキが日本社会で弱くなっていること。かなり危険」と指摘しました。
昨年、『「本当のこと」を伝えない日本の新聞』を著したマーティン・ファクラーさん(ニューヨーク・タイムズ東京支局長)は「大本営発表みたいな日本の報道に3・11以降、国民は距離を感じているのでは」と指摘。
韓国の京郷新聞の記者、徐義東(ソ・ウィドン)さんは、自国での米韓FTAの報道に比べ、「日本の大手マスコミがTPPに総じて賛成というのは理解に苦しむ」と発言。「日本のマスコミはアメリカが絡むと聖域になる」と述べました。
3人は、日本の記者クラブの弊害や市民の役割などを縦横に語り、「日本の新聞記者はサラリーマンになる前に一人のジャーナリストになって」(ファクラーさん)などと語りました。