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2013年4月27日(土)

きょうの潮流

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 旅行には出発する前から楽しみがあります。行き先を決め、情報を集めて計画をたてる。家族や友だちと共有する、その過程のわくわく感がたまらないという人も多い▼ゴールデンウイークが始まりました。平日が間に3日入る今年は、国内の旅行が人気だとか。この時期、どこも人であふれる姿は毎年の恒例。裏を返せば、日本ではまともに連休を取れない状況がずっとつづいているということなのでしょう▼もちろん、どこにも行けず働く人もいます。労働者の3人に1人がパートやアルバイト。若者や女性は半分が正社員になれない昨今です。ろくに休みもとれず、低賃金で生活に余裕もない。一方で株や投機で大もうけの人たちがいる。ますます格差はひろがって…▼そんなことを考えていたら、ある国際ニュースに目がとまりました。2009年から11年の間に、米国では全世帯のわずか7%にあたる富裕層の資産が28%も増加。それ以外の93%、1億1100万世帯は逆に4%減っていました▼調査機関は「景気回復以降の2年間で富の不平等が拡大した」。富裕層がもつ金融資産は増えていくのに、庶民の少ない財産はさらに減っていく。景気がよくなった米国でも格差はひろがっているのです▼いま日本も、「アベノミクス」によって同じ道を歩もうとしています。資産家には巨万の富、庶民の懐はお寒いかぎり。これでは財布のひもも固くなるばかりです。こんな政権といつまでも道連れしていては、せっかくの旅行も台なしです。


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