2013年4月24日(水)
リニア建設凍結を
佐々木氏 反対・再検討が73%
予算委
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日本共産党の佐々木憲昭議員は15日の衆院予算委員会分科会で、JR東海がすすめるリニア中央新幹線について、必要性もなく、住民の意見も聞かずにすすめていると追及し、建設計画を凍結すべきだと求めました。
佐々木氏は、大規模公共事業でありながら国会審議など公的関与が及ばないまますすめられていることを指摘。東海道新幹線の「輸送力の限界」といっても現在でも3〜4割の空席があり、「老朽化」対策という理由もすでに大規模改修をすすめていることから成り立たず、リニアの「震災への備え」も東海・東南海・南海の3海域地震に耐えられるのか疑問視されているとのべ、建設理由は破たんしていると批判しました。
太田昭宏国交相は「有識者会議の科学的知見で、安全であるという検証が出されている」としか答えられず、佐々木氏は「安全神話を振りまくものだ」と批判しました。
さらに佐々木氏は住民の支持がそもそも得られていないと指摘。建設を認めた答申案について、反対と中止、再検討を求める意見が73%を占めたことをあげ、「わずか1年余りの審議会の議論だけで『見切り発車』をしてはならない」と強調。建設計画は凍結すべきだと主張しました。
太田国交相は「指摘を受け止める。安全安心を確保して、公共事業においては納得性のあるものをしていかなければならない」と答えました。